適度ということ

 ネジは閉めすぎれば良いというものではありません。適度ということが大切であり、度を過ぎればネジ山を壊したり、ネジを折ったりしてしまいます。人間も自分に厳しすぎて苦しむ人もいれば、甘すぎて苦しむ人もいます。前者は目標を達成してもさらに自分を追い込むタイプです。終わりなく走り続けだんだん苦しくなってきます。後者は怠慢により自業自得で苦しみます。


 努力と満足のバランスが必要だと思っています。どちらかが欠けてしまうと前に進めなくなってしまいます。いわば車の両輪のようなもので、どちらかが故障したり、回転のスピードが違うと、まっすぐ進むことができません。目標を持つこと、その目標に向かって頑張ること、そして自分を評価できること。日々の小さなことから、この過程をたどることで自信を持てるようになります。


 それぞれに自分のペースというものがあります。学校や会社では共通のペースを求められますが、必ずしも自分のペースと合致するとは限りません。私は無理をせず自分のペースを守ることが大切だと思います。無理をすれば息が切れ、かえって遅くなります。ウサギとカメの競争ではありませんが、最終的には自分のペースを守った者が勝つと思うのです。長い人生のなかで適度な歩幅で歩んでいきたいものです。