何事三度ということ

 依頼を断わられた、見積もりを取ったら高かった、頑張ったけどダメだった。この時点であきらめてしまう人も多いのかもしれませんが、本当はここがスタートラインではないかと思うのです。断られたら次の条件を示したり、さらに熱意を伝えたりします。高ければ値引き交渉や相見積もりをします。成果があがらなければ反省し不足部分を補い次を目指します。最初からうまくいくことはなく、大切なことはあきらめないことなのです。


 すぐにあきらめてしまうのも、しつこくて呆れられるのも良くありません。進むべき時、退くべき時を見極めなければなりません。何事三度という言葉もありますが、私は3回は挑戦や交渉し、それでダメなら次にいくことにしています。もちろん無謀な突進を3回続けても意味はありません。反省と創意工夫が肝要なのです。上手くいかないのは何かが欠けているためです。その欠けているものに気づくことができるのか、獲得することができるかにかかっています。


 できないことができるようになるためには、新しい信頼関係を築くためには、経験を積むためには時間がかかります。一朝一夕で得られるものではないからこそ、失敗する前から心がけておかなければなりません。できる人は早い段階から準備してきた人なのです。「できる・できない」は運や才能よりも、どれだけ心がけてきたかにかかっています。失敗するまで待つことなく、今のうちから来るべきチャンスに向け準備をはじめたいものです。