今こそ正念場

 最近のコロナ関連の報道を見ていると、報道にありかたについて考えさせられます。政府が緊急事態を宣言し特に20時以降の外出自粛を求めると、昼間の外出を容認しており効果がないと報道します。政府にそういった意図はないのに、この報道が昼間の会食や飲酒をあおっているように思えてしまいます。また、緊急事態宣言対象地域の人出についても減少していないと報道すれば、視聴者は外出しても良いのだと考えてしまいます。コロナ対策を非難すればするほど成果はあがらなくなります。これも世論の誘導ではないかと思われます。


 政治家、メディア、国民それぞれに役割や義務があります。メディアが盲目的な政府の批判に終始すれば、本来の役割を放棄したことになります。経済は一流で政治は三流といわれた時代もありましたが、各分野がそれぞれ一流を目指さなければコロナ禍を力強く乗り越えていくことはできません。コロナ禍にあり各人の実力が問われているように思えます。厳しい時代になるほど人間性や実力が求められます。


 コロナ禍にあっても動じることのない企業や人間はコロナ以前から実力を蓄えていたからです。現在の状況にあっても、あきらめることなく精進することで、実力を養うことができます。厳しい環境ほど自らを鍛える道場となります。正念場のない人生はありません。その正念場を上手に乗り越えることで、より大きく豊かな人間になることができます。まさに今が正念場であり、覚悟を決めなければならない時なのです。