私の人生なのだから

 今年から色紙おみくじをはじめました。全国の社寺仏閣におみくじがありますが、手書きの色紙サイズのおみくじは当山だけではないかと思っています。よく付加価値といいますが、あたりまえのものに、いかに独自性を持たせるかが大切ではないかと考えています。そして目新しいだけではなく、しっかりとしたメッセージや響くものがなければならないと思っています。


 「私のように平凡な生活を送っていると・・・」と聞くことがあります。誰しも同じような日々をリピートしているような錯覚に陥ることがあります。忙しく時間に追われていると一日はあっという間に過ぎ去り、翌日もまた同じように過ぎていきます。ドラマのような場面を経験することも、舞台の中央でスポットライトを浴びるような瞬間もなかなかありません。


 自分の人生にいかに付加価値をつけるかは自分の問題です。誰もが平等に24時間を過ごし、同じように仕事をしています。そのなかでいかに充実感を得るのか、人生を楽しむのかは、与えられた環境のせいではなく、意識の問題だと思うのです。少なくとも日々を不平不満のなかで過ごしていては楽しいはずはありません。他と比べる必要はなく、自分の人生をこの手で自分なりに作っていきたいものです。