スローライフでエコバック

 レジ袋が有料になりエコバックが普及していますが、私などはつい忘れてレジ袋を購入してしまうことがあります。今回の政策は地球温暖化や海洋プラスチックゴミ問題など様々な目的がありますが、その趣旨を理解できなければ、不満ばかりで不便さを素直に受け入れることができません。


 日本は今まで利便性を追求してきましたが、近年の台風をはじめとする自然災害は、明治以降に欧米から導入された自然を征服して、人類を繁栄させるという人間中心主義の終焉を象徴しているように思えるのです。日本では古来より山川草木を敬い、自然と調和する生活を営んできました。それは不便な生活なのかもしれませんが、自分を優先するのではなく、母なる地球を愛おしむ生活であり、心にゆとりがあればこそできた暮らしなのかもしれません。


 求め続ける生活に疲れた現代人にとって不便さを享受し、手間暇を惜しまない暮らしは、かえって潤いとなるのかもしれません。時間、効率、結果に追われる生活よりも、もっと人生をのんびりと楽しむことに憧れを感じます。