同じように見えても大違い

1、人に笑われても何とも思わない。
2、人に笑われたら悔しいので奮起する。
3、人に笑われることのない人間になる。
4、人に笑われても気にならない人間になる。

 

 人に笑われても何とも思わないようではダメだと思います。悔しい思いをして奮起してこそ人として成長することができます。そして成長していくなかで人に笑われるのではなく、尊敬される人間になっていかなければなりません。さらに人として成熟してくると人に笑われても気にならなくなります。それは様々な経験によって培われてきた自信があるからであり、些細なことで一喜一憂しない余裕があるからなのです。


 1と4は同じに見えますが大きく違います。2と3の過程を経て4にたどり着くことが大切なのです。千利休の言葉に「稽古とは 一より習い十を知り 十よりかへる もとのその一」というものがあります。「1しか知らない人の1」と「10を知っている人の1」ではまったく違います。同じように見えても、そこに人としての大きさや深さはあるのか。頑張りすぎると疲れますから、今に満足することなく程々に歩んでいきたいものです。