必然の世界

 この世界は基本的に必然で成り立っています。些細なケンカから試験の合否まですべて日頃のおこないが問われる自業自得といえます。遺伝的な病気でさえ必然であり、しかし親を恨むのは筋違いというものであり、授かった命以上に大きなものはなく、恨むのではなくその命を大切にしなければならず、遺伝的な病気にも早いうちから備えておかなければなりません。


 私達の弱き心は誰かに責任を押し付けて楽になりたいと思うものです。しかし、実際には楽になるのではなく、責任と解決を放棄することで余計に苦しくなるだけなのです。すべてを自分の責任として、その責任を果たそうとするところに大いなる成長が訪れます。人のせいにして苦しんでも得るものはなく苦しいだけです。しかし、責任を果たそうとしても苦しいわけですが、その苦しみはいずれ報われるものです。


 必然というものは責任を問われますが、すべてを自分の思うようにできるということでもあります。偶然ならば自らの力は及びませんが、必然ならば結果は自由自在に変えることができるのです。社会や家族に丸投げして生きることもできますが、生きているという実感は乏しいと思います。喜びも苦しみもすべて自分のものとして生きることで、与えられた命を全うすることができるのです。