脱依存型社会

 今回の新型コロナウイルスは中国から世界中に広がったわけですが、対岸の火と思っていたアメリカやヨーロッパの被害が甚大でした。さらにはアマゾンの原住民にまで感染が広がり、まさに世界中が危機に陥りました。ヨーロッパがアメリカ大陸を発見し、アジア各国を植民地とした時代から世界はつながるようになり、現在は隣の家に行くように世界中の人々が移動しており、ウイルスが急速に拡散するのも当然といえます。


 グローバル化が連呼され世界中が密接につながるようになりました。しかし、今回のようなウイルスの蔓延やアメリカや中国など大国の情勢が世界中に大きな影響を与えるようになりました。私は適度な距離感が大切だと考えています。鎖国とまではいかなくとも、最低限の生活は自国で賄わなければなりません。利益や利便性よりも大切なものがあります。貿易とは余ったものを融通するものです。危機的な状況となり余剰物がなくなれば、今回のマスクのようにいくらお金を払っても買えなくなります。


 安いというだけでアメリカの農産物や中国の工場に依存していると危機的状況となったときに大変なことになります。これから地球環境は大きく悪化していきます。天気に左右される農産品や生活費需品は自国で確保しなければなりません。他国への依存をやめ国内で自給自足できるよう転換していかなければなりません。きっとこれからは農家が最も人気の職業になるのではないでしょうか。