次の試練にそなえて

 窮鼠猫を噛むという言葉がありますが、人間も窮地に立たされた時こそ真価が問われますし、向上の好機でもあります。人生には必ず何度かの試練の時が訪れるものです。その時に何を考え何を成すのかで人生が大きく変わってきます。窮地における判断や行動は、日頃の自分がそのままに表れるものです。大きな場面ではいつも以上に頑張ろうと思うものですが、日頃から発揮できない力を出すことはできないものなのです。


 日々の心がけに勝るものはありません。久しぶりの同級会に参加すると見違えるような人物がいるものです。そういう人は相応の時間をかけて自身を磨いてきた人なのです。同級会だからと前日から張り切っているだけの人とは違います。中学校の試験のように定期的な試練によって試されおり、試練はチャンスでもあります。上司からの意地悪、周囲からの面倒事の押し付け、家庭内の問題など、自分に与えられた試練だと考えチャレンジしてみたいものです。


 何事も嫌々やるのが最も失礼です。態度からも表情からもすぐに分かります。自分にも相手にも周囲にも迷惑にしかなりません。どうせなら良い意味で相手の想像を超えたいものです。自分を変えたいと思うならば、現状から脱出したいと思うならば、試練に立ち向かい結果を出さなければなりません。間もなくやってくるであろう次の試練に向けて意識を高め準備しておきたいものです。