少欲知足で程々に

 人間の欲とは持てば持つほど食べれば食べるほど、さらに欲しくなるものです。物欲や食欲には終わりがありません。自らの欲に翻弄されることなく、程々のところで満足することを知らなければなりません。そのためには「ありがたい」という感謝の心が大切です。人はありがたいと思ったときに心が満たされます。日々の「あたりまえ」を「ありがたい」に変えることで幸せになることができます。幸福とは物や条件ではなく、感謝の心から芽生えてくるものです。消費社会の生活に疲れたならば、神仏へ参拝しあらためて日々の生活に感謝することからはじめてみましょう。

 

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一を聞いて十を知る
 優れた人ほどひとつのことから様々なことを学びます。それは能力や立場の違いではなく、責任感や意欲によって些細なことからも大きな学びを得るのです。知らないということは恐ろしいことです。感謝ということを知らなければ感謝しなさいと教えられてもできません。人が生きていくうえで大切なことほど教えられることではなく、気づかなければならないことです。大人になるほど周囲は黙認するばかりで誰も指摘してくれなくなります。日々の生活を見直し、自ら大きな気づきを得たいものです。(色紙おみくじ6)