いつでもどうぞ

 現代社会は偽りの言葉や笑顔が氾濫しているように思われます。相手の言葉を信じられない、そして自分の言葉を偽ってしまう、お互いに自分の本音の部分を出せないからこそ相手を信じられずストレスが溜まるのかもしれません。そのため人間関係が面倒になり人間関係の距離がますます遠ざかります。しかし「人」という字は2人の人間がお互いを支えている形になっており、人間は1人では生きることができないのです。


 人間関係は無理しなければならない、空気を読まなければならない、我慢しなければならないと思っている人もいるかもしれません。しかし、そのように思うのは本当の自分を人前に出せないと思っているからなのです。言いたいことが言えない、やりたいことがやれない、とすれば人間関係など疲れるだけになってしまいます。自分の想いを堂々と人前に出せるかどうか考えなければなりません。ただ自信がないだけならば勇気を持たなければなりません。


 もし自分が少しおかしいとか歪んでいると思うならば、自分の心を掃除しなければなりません。お客様を自宅に招く場合には部屋を掃除しますが、同じように人と接する場合にも心がマイナスの感情に翻弄されないように整えておかなければなりません。礼儀や常識を身につけ、心を安定させておけば無理することなくありのままの自分を披露することができます。いつでもどうぞという準備をしておけば不意の来客にも困ることがありません。

 

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