私はどんな人間なのか

 人の数だけ性格がありタイプがあると思っています。たとえば着実に進む人もいれば、一瞬の閃きの人もいます。自分がどういうタイプの人間なのかを見極めなければなりません。魚は飛ぶことができず、鳥は泳ぐことができません。できないことをしようとするのではなく、自分に与えられた天分を磨くことが肝要だと思うのです。


 着実な人であれば事前の準備や調整の能力を磨くべきですし、閃きの人であれば感覚やセンスを磨くべきです。まずは自分がどういう人間なのかを把握しなければなりません。勝手に決めつけることなく、様々な経験を通して自分を試してみなければなりません。同級会で久しぶりに会ったら驚くほど変わっている人がいるものですが、そういう人は本当の自分に出会えた人なのかもしれません。


 可能性とはつかむものです。たくさんある可能性のなかから自分に合った可能性を上手に選び取らなければなりません。個性の時代といわれながら、個性ではなくワガママが氾濫しているように感じられます。本当の自分に出会うためには、ワガママではなく謙虚に自分と向き合わなければならないのです。