正しい人間関係

 全国であおり運転を繰り返し暴力をふるい逮捕されたニュースを見ました。おそらくあの状態になるまで、いくつかのハードルがあり、そのすべてを越えてしまったのでしょう。自分で自分を抑えることができず、また周囲の忠告を素直に聞けなかったのだと思うのです。不幸になる人間に共通することに、大切な人からの忠告を聞かず遠ざけてしまい、そして自分をダメにしてしまう人とつるんでしまうということがあります。


 人間関係において自分を甘やかす人間とばかり一緒にいるのは危険です。ダメなものはダメと厳しく接してくれる人間がいてくれることで、越えてはならない一線を目の前にした時に踏みとどまることができるのです。意外とその一線を越えさせようとする人間が多いものです。自分には関係ないと面白がってあおり背中を押す人間もいます。自分の仲間を増やしたいと手招きする人間もいます。


 楽しいだけの人間関係を求めてはいけません。お互いに堕落していく関係ではなく、お互いに切磋琢磨し時には厳しく忠告できる関係を築きたいものです。愚痴をこぼすことも、バカをすることも必要ですが、それだけに終始しないようにしなければなりません。類は友を呼ぶという言葉があります。これは人を選べということではなく、付き合いかたを選ぶということではないでしょうか。自分が正しい関係を築こうとすれば、そうでない人はいなくなります。たった一人でもいいから正しく付き合える友人を得たいものです。