幸せを望むなら

 豊かな人生のためには豊かな心が必要です。豊かな心づくりは農業に似ています。農地を放置していれば、あっという間に雑草が生え数年で林になります。雑草を抜き肥料をやり手をかけなければ豊かな農地とはなりません。同じように心も手をかけなければ豊かな心にはなりません。何もせず放置すれば無気力・無感動の潤いのない心になってしまいます。放置すればするほど心は荒れてしまいます。


 心も耕さなければなりません。日々の生活において喜びや感謝を味わう、素晴らしい芸術や風景に触れ感動を味わう、心を豊かにするためには心を活発にしなければなりません。また、良いものばかりを選ぶのではなく、悔しい思いや逆境での忍耐も必要です。心を強くするためには負荷をかけることも大切です。日々の生活において意識して、心を豊かにしよう強くしようと思うことが肝要ではないでしょうか。


 心というものは同じ属性のものを引き寄せます。明るく前向きな心は喜びや感謝を、暗く否定的な心は憎しみや悲しみを引き寄せるのです。生きていても何も良いことが起こらないと嘆くならば、まずは自分が求めているものを引き寄せる心にしなければなりません。心は漠然と存在するものではなく、自らの想いでつくっていくものです。どのような人生を送りたいのか、それに相応しい心を耕していきたいものです。