忙しいは嘘

 忙しいという字は心を亡くすと書きますが、本当は忙しい人ほど「忙しい」と嘆くことはありません。逆に暇な人ほど忙しくもないのに忙しいと嘆き心を見失っているのかもしれません。忙しいと感じるのは優先順位をはっきりできない。面倒なことを後にまわしてしまう。何をするのにも時間がかかるなど、それなりの原因や理由があり忙しいと感じてしまうだけなのです。


 本当に忙しい人は与えられた時間と役割のなかで最善を尽くすため、忙しいと感じることはありません。優先順位がはっきりしていれば、「為すべきことを為す」というシンプルな事実のなかで暮らすことができます。そのためイライラすることも時間に追われることもありません。忙しいと嘆く人ほど、忙しいのではなく混乱しているだけなのです。


 最近は面倒なことから終わらせることができるようになりました。面倒なこととは苦手な人間が絡むことです。そのため後にまわしては期限ギリギリでやろうとして失敗するものです。「今まで何をしていた」と怒られるのを待っていても得することはありません。仕事に取り掛かる時間や要領は性格がでるものですが、苦手な人間や仕事に挑戦できる勇気があれば、忙しいと嘆くことはなくなります。