不動心

  年末の大雪には苦労しました。冬期間は日に何回も天気予報をチェックします。しかも複数の天気予報を巡回しながら雪の心配をしています。ですが、よくよく考えればいくら天気予報を見ても、それで雪の量が変わるわけではありません。人間がいくらジタバタしても空から降ってくる雪はどうしようもありません。私達にできることは降った雪を片付けることしかできません。大雪の日には30~50cmも積もりますが、嘆いてもしかたなく黙々と除雪するしかありません。


 雪に限らず人間にはどうしようもないことがたくさんあります。自然災害もそうですし、人間関係や病気なども思うようにはなりません。そういった自分の思うようにならないものに対して、どのような態度で臨むのかも大切なことではないかと思うのです。一喜一憂せず翻弄されないようにしなければなりません。予防接種が怖いからと泣いている子供に、可哀想だからと注射をキャンセルすることはありません。いくら泣いてもしなければならないことはしなければなりません。


 人生には思うようにならないこと逃げられないことがたくさんあります。ですが、人生には楽しいこともたくさんあり、どちらかだけということはありません。この道理は誰しも分かっているはずなのに、楽しことは求めて嫌なことからは逃れようとしてしまうのは道理に適いません。どんなことであれ動じることなく、ありのままに受け入れていきたいものです。そんな心の強さを獲得していきたいものです。