周囲の期待に

 誰かにお願いしなければならない時、どのような人に頼ろうとするでしょうか。私なら嫌な顔をせず責任を持って早くやってくれて、しかも恩着せがましくない人が望ましいと思います。ですから、私も頼まれた時には「快く、責任をもって、早く、謙虚に」を心がけています。逆にこの4点を守れないならば引き受けないほうがいいのです。そうでないと頼ってくれた相手との信頼関係がおかしくなるかもしれません。よく頼まれごとは試されごといいますが、期待に応えられるようになりたいものです。


 頼まれごとは面倒事と思うかもしれませんが、前向きにおこなえば相手からの信頼を得られるだけではなく、様々な経験や人脈も得ることができ、人として成長していくことができます。頑張るほどに頼まれるようになるかもしれませんが、それを面倒と考えるのか、やりがたいと考えるかで、大きく違ってきます。もちろん人間は勝手なものですから、感謝されないかもしれませんし、文句を言われるかもしれません。ですが、相手の評価や感謝よりも、相手を通じて自分に与えられた課題にベストを尽くそうとすることが大切だと思うのです。


 人から望まれると書いて人望といいますが、自然と人が集まってくる人間になりたいと思っています。日々の生活にあってご縁のあった人に対して、どのような態度で接しているか考えてみたいものです。表情ひとつ言葉ひとつで相手に与える印象は大きく違います。まして頼まれごとなどすれば、自らの人となりを披露するようなものです。私達は日々「私はこういう人間ですが、いかがでしょうか」と問いかけているようなものです。無理なく周囲の期待に応えていきたいものです。



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