パワハラやセクハラの原因

 スポーツ界はパワハラ問題で揺れているようです。これはスポーツ界ばかりではなく、学校や会社でも昭和の時代なら許されていたことが、今は許されなくなっています。たとえば私も炎天下で立たされ気分が悪くなれば根性が足りないと叱られた世代です。しかし、今は温暖化の影響もあり熱中症で倒れる危険があり無理はさせられません。また、学校や会社に行きたくないと言えば、気持ちの問題だと怒られていましたが、今は無理せず専門家を頼ることも必要になっています。


 子供達が心身ともに弱体化しているという声もありますが、環境や時代の変化なのでしょう。江戸時代であれば生まれてから死ぬまで変化のない生活でした。しかし、現代は数年で生活環境や価値観が大きく変わっていきます。人は社会に依存して生きていますから、社会の変化に順応していかなければなりません。この著しい変化への賛否はありますが、時代の変化を精査して対応することと、まったく無関心でいることは違います。


 時代の変化への順応はエベレストに登るように少しずつ慣れていくしかありません。今の時代の流れや価値観というものを理解しておかないと思わぬところでつまずいてしまいます。パワハラやセクハラの問題は時代や社会の変化に気づけないことから起こります。飲酒運転への意識はずいぶん変わりましたが、まだまだ意識を変えていかなければならないことがたくさんあります。過去を懐かしんで嘆いても虚しいからこそ、時代の変化と折り合いをつけていかなければなりません。もしくはガラパゴス島のような変化から取り残された楽園を探すしかありません。
 


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