理不尽な相手に

 議会からの不信任案に対し議会を解散させた町長さんが話題になっています。不信任案の理由は町長のセクハラ疑惑なのだそうです。真偽は分かりませんが、自らの非を認めること、潔く去ることも必要ではないかと思います。議会が解散されれば税金で選挙がおこなわれ、新たに選ばれた議会で再び不信任案が出されれば今度は町長が辞職となり、また選挙をしなければならなくなります。選挙とは人を選ぶことであり、間違った人を選べば自業自得ともいえますが大変ことになります。


 企業の採用などでも人の見極めは難しいといいます。数回会っただけで決まった質問をしても、その人となりは分からないものです。ですから、選ぶというよりも育てるということを重視してきたのが日本社会だといえますが、育てる以前の問題だと嘆く採用担当者も多いようです。仕事も結婚も人生何事も人とのつながりのなかで成り立っています。良き人生には良き出会いが欠かせませんが、自分が望む理想の相手と出会うことは少なく、日々の人間関係は選択できない場合が多いのではないかと思うのです。そのため相手に応じた付き合いということも考えなければなりません。


 嫌いだから会わないという選択ができないとしたら、敵視されることなく無難に付き合わなければなりません。そのためには相手を否定しない、嫌悪感を気づかせない、無理に踏み込まず一定の距離を保つ、文句をつけられるようなことはしないなど、責められないことと心理的な距離を保つことが大事であり、こういったことをストレスなくできれば大人の対応といえます。相手の顔を見ると気分が悪くなる、夢にまで出てきて眠れないということでは、相手にかなり巻き込まれている状態です。この社会には様々な人が生息しているからこそ、理性と感情のバランスをとらなければなりません。何事も相手のせいにするのではなく、自らの対応で解決するという姿勢がなければうまくいきません。



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