心を安定させることで

 あるセミナーに参加してきました。そこで正しい情報を知らなければ間違った未来を選んでしまうという言葉がありました。例として大規模なリストラを計画している企業に就職することがあげられました。就活おいて企業の情報をいろいろと調べると思いますが、給料や待遇ばかりに囚われ、もっと大事な情報を見落としていては、仮に就職できたとしてもすぐにリストラされるかもしれません。


 日々の生活においても正しい情報を見なければなりません。田舎で暮らしていると地域の様々な噂話が流れてきます。勝手な憶測や悪意ある流言もあり、安易に信じることはできないものです。そういった情報を鵜呑みにして、誤った情報を広げてしまったり、本人との関係がおかしくなっては困ります。本人に確認を取ることや単純に信じないという態度も必要です。


 また、自分の心の状態も正しく把握しておくことが大切です。たとえば疲れている状態だとして、まだ頑張れる疲れなのか、すぐに休まなければならない疲れなのか、体の疲れなのか心が疲れているのか、ちゃんと把握しておかないと心身ともに病気になることもあります。人間には過信があり、不都合な事実は見ないようにする習性もあります。まして心ともなれば本当はどうして欲しいのか、イライラしている本当の原因は何か、自分の心でありながらも理解することが難しいこともあります。


 自分の心をシンプルに保つことが求められます。これは単純になれということではなく、心を落ち着かせるということです。様々な感情が交差し波打つと、自分の心でありながら理解することも制御することもできなくなります。心が安定していると、余計なことを考えることなく心が安定します。心を安定させることで日々の生活はもっと楽になります。喜怒哀楽が氾濫しないよう、おだやかな水面を心がけたいものです。



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