心を込めた言葉

 日本には言霊という考え方があります。人間の発する言葉には魂が宿り、良くも悪くも自らに影響を与えます。美しい言葉、醜い言葉、正しい言葉、憎しみに満ちた言葉など、日々の生活において自分の言葉にどのような思いを込めているかで、人生が大きく違ってくると思うのです。


 また、現代は魂の宿らない死んだ言葉も氾濫しているように感じられます。朝の活力に乏しい「おはようございます」、感謝の気持ちを感じられない「ありがとうございます」、反省などまったくしていない「ごめんなさい」など、気持ちのない言葉は死んだ言葉であり、そういう言葉を使っていると魂が抜けてしまいます。心のこもった明るい言葉を使うからこそ、楽しく輝けるのです。


 私達の言葉は心から生まれてくるものです。今の言葉は今の心の状態を表しています。ですが、逆に美しい言葉や前向きな言葉を使うことで、心が清められたり気持ちを新たにすることができるかもしれません。人間生活は心・言葉・行動で成り立っています。このなかで最も変えやすいのは言葉だと思うのです。日々の言葉を丁寧に使うだけでも少しずつ、でも確実に大きく変われるかもしれませんね。
 


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