プラスとマイナスの比較

 どのような商売であれ人生であれ、今日という一日が終わった時に、昨日よりもほんの少しでも成長できた、充実していた、幸せだったと思える日が、月に20日もあれば素晴らしいと思います。仕事では月別・年別の成績と比較され叱咤激励されます。その比較は苦痛でありストレスの根源かもしれませんが、比較のなかから新しい工夫や展開が生まれてくることもあります。


 比較にはプラスの比較とマイナスの比較があります。プラスの比較はどうすれば良くなるのか、どうすれば解決するのかと考える、向上のための比較です。マイナスの比較とは自分と周囲を比較して、不平不満に埋もれる比較なのです。日々の生活において自らがプラスとマイナスのどちらの比較をしているのか考えなければなりません。自分と周囲を比べても一喜一憂するばかりで有意義なことではありません。そうではなく、昨日の自分と今日の自分、現実の自分と理想の自分、こういった比較から成長の実感と自信を得ることが必要だと思うのです。


 本来は何事も何者も比較することなく、ありのままに生きることが理想のかもしれません。ところが、人間というものは比較してしまう性質があります。まずはマイナス比較の習慣を捨てることで、とても楽になることができます。周囲に対する喜怒哀楽の多くは相手との比較から生まれるものです。プラスとマイナスの比較を意識して、自分が何と何を比べているのか、確認しながら丁寧に生活していきたいものです。



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