仕事と趣味の違い

 愛読している月刊誌に「趣味では人間は磨かれない。人間は仕事を通してしか自分を磨くことができない」とありました。たしかに趣味は楽しいもので、続ける続けないも自分の意志で決めることができます。苦しさに耐えて趣味を続ける人は、道を志す人を除けばほとんどいないのではないでしょうか。楽しいから続けるのが一般的であり、その楽しさは気楽さに起因しているのかもしれません。


 仕事は厳しさと責任のなかでおこなうものです。就業時間も決まっていますし残業もあります。勝手な仕事はできず上司からの指示に従い成果も求められます。最初から楽しい趣味とは違い、仕事にやりがいを見出すためには、相応の努力が求められます。頑張るということや方法を知らず転職を繰り返す人もいますが、どの職場にいこうとも仕事を覚え成果を出して、自分の役割と信頼を得なければ、やりがいを得るのは難しいものです。


 仕事は厳しいものですが、だからこそ磨かれるのではないでしょうか。いかに仕事の厳しさと向き合うかが大切です。ただ、この向き合い方を間違えると自滅してしまいます。最もダメなのは嫌々頑張ることです。無理して頑張っても成果は出ず、ストレスを抱えるばかりです。逆に頑張ることを放棄しては存在意義がなくなり、給料泥棒になってしまいます。目先の結果だけを求める頑張りも長くは続きません。冒頭にあるように、仕事によって自分を磨く意識が必要です。仕事から学ぶことは人生全般に通じることです。苦しいことや悔しいことがあっても、それが自分のためになると思えれば耐えることができます。冬に耐え春を待つのと同じように、苦難に耐え自らの成長を促したいものです。




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