読書の心得

 昭和の時代の本を読むと時代の違いを感じることがありますが、明治時代の本を読むと現代にも通じる真理のようなものに気づかされます。もちろん、それ以前に著されたものも同じです。長い時代を経て伝わっている、いわば選別された良書というものには時代を問わず人の心に響くものがあると思います。そういう本を多く読むことが大切ではないかと思うのです。


 現代は簡単に読める本がたくさんあります。読まなければならない本ではなく、話題性があり売れそうな本ばかりが出版されるているように思います。だからこそ出版業界は苦境にあるのではないでしょうか。難易度の高い本を攻略していくことが読書の醍醐味なのかもしれません。そういう本こそ読むたびに新しい発見や学びがあるものです。その本に眠る真理やメッセージを発見することは楽しいことです。


 時間をつぶすための読書ではなく、楽しい気持ちになりストレスを発散できる、人生の指針となるような教えがある、日々の生活を豊かにしてくれる、それぞれ目的をもった読書をすることで、その本の価値を高めることができます。本に眠る潜在能力を活用できるかどうかは読む者の熱意や能力によっても変わります。なにより得たものをどのように活用するかが大切だと思うのです。読んで終わりではなく、その本との出会いによって人生が変わるような読書をしたいものです。




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