楽しい努力ができるか

 愛読している月刊誌に稲盛和夫さんの「楽しく努力する」という言葉が紹介されていました。どうしても努力といえば辛く苦しいものというイメージがありますし、義務的なものとい印象もあります。そのためなかなか努力できませんし続かないものです。ところが、この言葉は一般的な努力のイメージを大きく転換しています。努力とは楽しいものであり、積極的なものであると語りかけているのです。


 ただし、この言葉には条件があります。楽しく努力できるのは好きなことでなければなりません。まずは好きなことを持つこと、好きにならなければならないという条件です。勉強や仕事も好きでなければ楽しく努力することはできません。好きなことであれば、苦労が苦労でなくなりますし、いくらでも没頭することができます。楽しく頑張ることができるのです。しなければならないことを好きになれるかどうかで、日々の生活が大きく変わります。


 たとえば恋愛ならば、好きな人のことを四六時中考えていても苦痛ではありませんし、何より優先したくもなります。趣味に情熱を注ぐ人も同じです。ところが、勉強や仕事になると恋愛や趣味のようには考えられなくなります。どうしても「しなければならない」とか「やらされている」という消極的な意識があり、好きになれないため楽しい努力ができないのかもしれません。何事もまずは興味を持ち好きになることが先決です。消極的な意識を捨て、見方を変えてみると今まで気づけなかった魅力を発見できるかもしれませんね。どうせなら楽しく励みたいものです。



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