アイディアを生み出すもの

オールアバウト連動記事
 北海道砂川市にある「いわた書店」さんの、お客さんに合った1万円分のおすすめの本を送る「1万円選書」が人気となり、全国から注文が殺到しているそうです。選書の流れは依頼者の最近読んだ本を教えてもらい、その感想やアンケートに答えてもらい本を選んで送るそうです。今までにない斬新な発想だと思います。文字離れ、大型書店の地方進出、ネット注文などで地方の本屋さんは衰退しています。そんななかで売れそうな本を置くのではなく、売りたい本を置く本屋を目指しているそうです。


 ネットの普及はビジネスチャンスを大きく広げました。田舎にあっても全国を視野に商売ができる時代です。ところが、地方の多くの商店や商店街は大型店に顧客を奪われ嘆くばかりの状態が続いているように思います。ビジネスチャンスに限らず可能性を模索するためには、まず意欲があり、その意欲を具現化するための学びがあり、具現化するための試行錯誤があり、失敗と継続があり、ようやく成功があるのではないかと思っています。


 おそらくこの話題を他の本屋さんが聞いたとしても、大多数は実践することはないでしょう。意欲がなければどんな情報も転機とはならないのです。意欲があればこの選書をさらに発展させた企画を考えるかもしれません。チャンスはたくさん転がっている時代にあっても、そのチャンスを見逃していては現状維持すらままなりません。「あの頃は良かった」といくら懐かしんでも、現状が変わることはありません。地方にあってもアイディアひとつで全国から注目される時代です。


 変化の時代にあって、変化に対応できなければ現状維持もできません。変化への対応とは現状を打破することです。そのためには新しい価値観やツールを受け入れなければなりません。固定観念に縛られていては変わることはできません。ただし、変えるべきことと変えてはならないことの線引きも重要です。単なる迎合では意味がありません。刻々と変化していく時代にあっては、変化に対応できなければ必要とされなくなってしまいます。変化に対応した新しい魅力や役割を創造したいものです。



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