言葉が人を作っていく

オールアバウト連動記事
 プロ野球ソフトバンクでは工藤監督が禁止事項を新たに決め、そのなかには「できません」や「わかりません」といった弱音も禁止にしたそうです。今回のお題はネガティブ発言の禁止についてです。これに対して「相手を萎縮させる」や「意思の疎通が難しくなる」といった反対意見もありました。茶髪やひげ、ガムやツバ吐きを禁止にする球団はありましたが、言葉に禁止用語を採用したのは新たなる試みです。


 私は息子に対して「つまらない」や「関係ない」といった言葉を使わせないようにしています。「つまらない」のは楽しもうとしないから、「関係ない」のは責任感がないからと教えています。言葉は習慣であり、誰しも習慣となった言葉を知らず知らず繰り返しているものです。子育てにおいては言葉の習慣にも心を配っておかなければなりません。言葉遣いといったときに汚い言葉を戒めますが、ネガティブな言葉も戒めなければならないと思っています。


 私は言葉が人を作ると思っています。意識せずに話している、その言葉通りの人間になってしまうのです。言葉とはそのくらい大きな力を持っているのです。毎日「楽しい」と話す人と「つまらない」と話す人では、たとえ同じような環境にあっても人生の豊かさが大きく違ってしまいます。私達は日々、ポジティブ・ネガティブどちらかの言葉を習慣とし、自分自身に暗示をかけるかのように連呼しています。また、まわりにも自分の言葉が大きく影響しています。ポジティブな言葉を聞けば元気になれますし、ネガティブな言葉を聞けば落ち込んでしまいます。


 今回のソフトバンクでの禁止用語はやり過ぎだと思います。大人であれば各自がそれぞれに考えるべきことです。強制されるべきことではないと思うのです。監督が選手達に語りかけポジティブな言葉を使うよう心がければ良いのです。あとはポジティブな環境を作っていけばいいのです。今回の試みがどのようになるのか見守りたいと思います。


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