日本的発想が世界を救う

 昨年からアメリカで制作された映画に対して他国がテロの予告をしたりサイバー攻撃をおこなったりし、アメリカも報復や制裁で対抗しました。アメリカにおいては表現の自由は最も尊重されるもののようです。表現の自由を守るためには戦争も辞さないといったところでしょうか。これが日本であれば、そもそもこのような映画を制作しようとは思いませんし、仮に誰かが作ろうとすれば政府がストップをかけていたことでしょう。また、政府が介入してもそれによって表現の自由を侵害したと思う日本人は少ないのではないかと思います。


 わざわざ他国を刺激し関係を悪化させるような映画に意義を見出せません。日本では表現の自由よりも、相手への配慮が重視されます。昨年は世界各地で紛争が勃発しました。お互いが正義を掲げては血を流し合う悲しい争いが続いています。どちらが正しいのかを争うのではなく、お互いに配慮することができれば、もっと平和的に解決するのではないかと思います。これからの世界には日本的な発想が必要なのではないかと思っています。


 人それぞれに価値観は異なります。まして現代は多様な価値観が氾濫し、絶対唯一の価値観というものがない時代でもあります。お互いに自分の価値観を相手に押しつけようとすれば、争いしか生まれません。「あなたの考え方はよく分かる。でも・・・」から一歩下がって共感できる着地点を見つける姿勢も必要だと思います。今年は未年ですが、羊のようにおだやかに暮らすためにも、共感できる関係づくりも意識したいものです。


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