今年は実現力

 頭で分かっているだけでは、人生において意味がありません。実際にやってみると「こんなはずじゃなかった」とか「思うようにはいかないものだ」と理解できるものです。たとえ失敗しても、その経験が何より大切なのではないかと思うのです。自分の想いと現実とのギャップを埋め夢や目標を実現するための第一歩が経験してみることではないかと思います。今の若い人だと自分の想いが頭の中で完結している人がいますが、本当はなにもはじまっていない状態なのです。


 NHKの連ドラ「マッサン」に登場する堤真一さんが演じるサントリー創業者がモデルの鴨居欽次郎は「やってみなはれ」と背中を押してくれます。自分の想いを形にするためには、まわりからの理解や協力が不可欠です。主人公のマッサンは日本ではじめてウィスキーを作りたいと夢を持っていました。その夢の実現のために必要だったのが鴨居欽次郎でした。夢や目標を実現するための環境は、半分は自分で作らなければなりませんが、残り半分は与えられるものなのです。 


 自分の夢や目標に共感し協力してくれる人が登場してこそ、物事は進んでいくのです。自力で頑張ろうとしても、なかなか成功するものではありません。家族や友人、同僚や上司の理解と協力があってこそ前に進むことが許されるのです。ですから、まわりに夢を語り共感してもらうことも大切なのです。もし賛同してくれる人がいないとすれば、方向性が間違っていたり、まだ未熟ということなのかもしれません。


 実現力のある人は「いつか、そのうち」とは考えません。たとえ遠い夢や目標であっても、今日できることは今日のうちにやります。日々の積み重ねがあるからこそ、実力がつきますし、その姿を見て協力者も現れるものです。頭にある設計図を楽しんでいるだけでは、実現することはありません。頭で考えることよりも、実際に頑張ることのほうが楽しいものです。今年は着実に歩んでいく実現力を身につけたいと思います。


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