総選挙に思うライバルの存在

 今回の総選挙は選択肢のない選挙だったように思います。実際の効果には賛否がありますが、自民党は長引く不況に終止符を打とうと行動しました。経済対策ばかりではなく、様々なところで具体的な政策を実現しようとしています。野党に転じたときの安倍総理とは別人のような自信に満ちた行動力を示しています。今回の突然の選挙も自信があればこそのものでした。 


 逆に野党は政策実現力を期待できない現状です。相変わらずの与党批判や党内騒動など、いかに政策を演説してもその実現への疑問符が拭えません。自民党が圧勝するのも当然の帰結ではないかと思います。ただ、自民党が今後どのように日本という国を導いていこうとしているのか、不安がないわけではありません。そこで重要になってくるのが、政策実現力のある野党の存在なのです。


 政権が取れないことを前提にした票集めの政策ではなく、実行できる能力を含めての政策を提言し、与党になり得る力を示せる野党が必要だと思っています。ちゃんとした選択肢があってこそ、選挙に意味がありますし、興味や関心が生まれ盛り上がるのではないかと思います。投票率が低調だったのは、どちらを選ぶか迷うほど魅力ある政党がなかったからなのかもしれません。 


 政治に限らずライバルの存在は不可欠です。何事も身近に競える相手がいてくれることで、知らず知らず向上することができます。一人では惰性に流されるところを、切磋琢磨できる相手がいることで頑張ることができるのです。私達には仲間も必要ですが、ライバルも必要なのです。マンガなどでも主人公と同等以上の魅力的なライバルが登場することで盛り上がります。ライバルを得るためには、向上心と相手の存在を意識することが必要です。また、自分よりも少し先を進んでいる人をライバル視することで、引き上げてもらうことができます。良きライバルに恵まれたいのです。



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