強い心の育て方

 現在は人間関係に苦悩している人が多いようです。その特徴は無視されることを恐れ、責められることを恐れ、失敗することを恐れるという、人間関係が恐れで成り立っているのではないかと感じることがあります。ところが、こういったことから逃れて生活することはできないのです。何を為しても為さなくても、無視され責められ失敗するものなのです。都合のよい安全な人間関係など存在しないものなのです。


 私達は過酷な人間関係に立ち向かわなければなりません。良くも悪くもたくさんのことを経験し慣れていかなければならないのです。頑張っていれば、みんなが認めてくれるかといえばそうでもありません。認めてくれる人もいれば、そうでもない人がいるのも道理なのです。まわりの目を気にして生きるのではなく、自分の想いをもって生きたいと思っています。その想いが自分勝手なものでなければ、必ず通じる人がいてくれ、手をさしのべてくれる人がいるものなのです。


 自分に自信を持ちなさいとよく言われます。ところが、自信を持つためには行動しなければならないのです。想った数でも発言した数でもなく、行動した数によって自信は形作られていくものなのです。そのためには勇気を持って一歩を踏み出さなければなりません。けして大きなことでなくてもいいですし、みんなに認められるようなことでなくてもいいのです。自分なりに最後まで頑張ったという経験が強い心を育ててくれるのです。恐れの人間関係ではなく、自分という人間を問えるような人間関係が求められます。自分という人間を表現し、それでダメならさらに磨くか、新しい自分の居場所を求めればいいだけなのです。


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