巳年の意味と心構え

 もともと十二支とはこの世界の森羅万象・生々流転を12に区切りあらわしたものです。成長から発展そして衰退へと向かう過程を12年間であらわしています。十二支の子年から辰年までは成長の段階とされ、巳年からは発展の段階へと進みます。若木が成木となり力強く大空へと伸びていく相をあらわしています。巳年は変化発展の年であり、次の段階へと一歩踏み出す発展の年なのです。
 
 
 巳年の心構えとしては、吉凶渦巻く変化の年にあって、上手に自分を導いていかなければなりません。来年は癸巳の年です。癸(みずのと)とは、忍耐のなかにあって発展への時期を見計らっているという意味があります。誰しも日常生活に期待や不満を抱いているものです。現状打破の思いや、向上や変革を求める思いがあるならば、勇気をもって一歩踏み出すべき年なのです。内に秘めた思いを整理し、具体的な行動によって、その思いを世に問うことです。
 
 
 蛇は脱皮することから再生を象徴しており、新しい自分に生まれ変わる、人生の転機とすべき年なのです。そのためには、自分の思いを人に押しつけるのではなく、まわりから理解や協力を得られるよう、自らの思いを高め行動によって示さなければなりません。利己を克服し感謝と誠実の徳によってこそ、人は自らの思いを実現していくことができるのです。
 
 
 前回の巳年には小泉内閣が誕生し、前々回の巳年には昭和から平成へと移りました。社会は不安の様相を呈し、先々の見えない時代です。ストレスや不安が蔓延している社会で生活しているからこそ、社会に左右されない確固たる自己を確立しなければなりません。自分なりの目的や幸福を見出し、心を満たしていかなければなりません。「なんとなくの生活」から「喜びを見出せる意欲的な生活」に移行していかなければなりません。そういった生活への転機となる1年にしていただければと思います。ご縁があり、ご覧いただいた皆様が健やかなる新年を迎えられますよう、益々のご清福を心より祈念申し上げます。


2013年(平成25年)の九星別運勢を下記に掲載しております。参考としてください。http://d.hatena.ne.jp/buddhist/20121210


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