理想と現実

 世の中には様々なタイプの人がいます。今回は理想主義者と現実主義者に分けて考えてみたいと思います。理想主義者とは自分なりの理想や目標を追い求めたり、世間一般で認められている道徳的理想像を体現しようとするタイプです。向上心があり積極的にいろいろなことに挑戦しようとします。ですが、現実を見ようせずに暴走したり、まわりにも自分の理想を押しつけようとする傾向もあります。さらには現実逃避型の理想主義者もいます。
 
 現実主義者は理想よりも現実と上手に折り合いをつけて生活しようとします。自分を過大にも過小にも評価せず可もなく不可もなく、無理して何かを求めるよりも、今を楽しむことを優先しようとするタイプです。冷静な判断ができると同時に、計算高いとこもあります。また、どこか冷めた一面もあるものです。理想主義者も現実主義者も一長一短があるわけです。
 
 基本的に私達は理想と現実の狭間で生活しています。どちらか一方だけに生きることはできないのです。理想世界と現実世界を往復しながら暮らしているのです。ただ、理想と現実のどちらを中心にしているかは人それぞれですし、単純にどちらが良いとも言えないのです。大切なことは、たとえどちらであっても、プラスの面を出しているのか、それともマイナスの面を出しているのかを考えることなのです。
 
 理想主義者であっても現実主義者であっても、自分のタイプを自覚して良い面を体現しようとするのであれば、どちらでもいいのです。遠くから自分を眺めるような感覚で、自分がどちらのタイプであり、良性と悪性のどちらがより強いのかを考えることも必要だと思うのです。そうすることで、自分という人間を理解するきっかけともなるかもしれませんね。


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